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第58話 雨

last update Dernière mise à jour: 2026-01-13 12:05:33

 しばらく経ったと気に、父さん達から声が上がる。

「おぉう!!」

「本当に水が出た!!」

「すげぇな旦那も坊ちゃんも!!」

「だろ? 俺の息子だからな!!」

 などと大きな笑い声と共に聞こえてくる。

――良かった。本当に水が出たんだ……。

 ホッと胸をなでおろした僕の隣に、スッと人影が現れる。

「良かったね」

「うん」

 僕に向ける笑顔がとても眩しい。ここ数日ですっかり日焼けすることになれてしまったアスティだ。

 初めは伯爵令嬢という事もあってメイドさん達やアンさんにも気を使われていた様だけど、ここ最近は気にする事もなく動き回っていたアスティは、すっかりアイザック領に住む子達と同じように日焼けしていた。

「どうしわかったの?」

「ん?」

「お水が出る場所なんてどうしてわかったの?」

「あぁ。タニア|達《・》のおかげだよ」

「達?」

 首を傾げるアスティに、以前この場所に来た時の事を話した。少しびっくりしていたアスティだけど、タニアと話をしたことが有ったためか、そういうモノもいるんだと納得したようだ。

「タニア……会ってみたいな……」

「そのうちに会えるよ」

「そうかな?」

「そうだよ」

 フフフと笑うアスティ。

『きっと会えるわよ』

「え? タニア?」

『そうよ。私も楽しみにしてるわね』

「……うん!! 私も!!」

 僕にはすぐ側にいたタニアの姿は見えているけど、アスティには見

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